2000年に入ったくらいに、ミャンマーのテレビが大きな変化を遂げたそうなんです。それまでは国営放送だけだったらしいのですが、そこに民間が入ったとかで。とはいえ、私がミャンマーに移住したのは2005年のことなので、詳しいことはわかりません。当時は、もう今と変わらない状況だったんですよね。
ミャンマーでは、日常的に民族衣装を着て生活をしています。日本なら、サザエさんのフネさんのイメージ。着物が普段着、という感じ。もちろん、それにも流行りがあって、布の柄であったり、丈など、時代に合わせて変化しています。
変化のきっかけとなるのは、政治など。多民族国家であるミャンマーでは、その時の情勢によって、民族衣装のパワーバランスも変わるようです。
あとは、ドラマの影響などもありますね。主人公が着ていた民族衣装がトレンドになる、というイメージ。ここらへんは日本と同じなのかもしれません。……と、ちょっと「え?」と思った方おられますよね、きっと。そうなんです。ミャンマーでは、ドラマの主人公も民族衣装着用なんです!時代劇とかではなくて、現代のドラマ。いわゆる、トレンディドラマでも、です。スゴイでしょ?!
海外制作のテレビ番組を、買い取って放送しているパターンが多いように感じます。日本や中国、韓国のドラマ・アニメ・バラエティなども、よく見かけます。特に日本のアニメは人気が高いですね。コスプレ大会などもありますから(笑)どの国も、いまや「日本のアニメ」というと、かなりのパワーワードなんだと実感します。
とはいえ、十分に楽しめるくらい日本のアニメがテレビで放送されているのか……と問われると、それはNOです。日本のアニメ好きなミャンマーの方は、インターネットを駆使して、もっと積極的に触れ合っているように感じます。その中のひとつが、webplayerというサービスの利用ですね。これは、現地の友人が教えてくれたんですが、ネットで契約をするだけで、日本のテレビがそっくりそのままPCなどで見られる、というもの。日本大好きで日本語が堪能な友人なので、契約も特に問題なく、サクサクと進んだと話していました。
友人は、ミャンマーで日本語を教えている講師です。なので、かなり上手、かなり堪能。私が普段使わないような日本語をサラリと使ってしまうほど(笑)なので、webplayerはかなり嬉しいサービスだと話してくれました。というのも、「生きた日本語の勉強になるから」なんだとか。やはり、本で勉強するだけでは、堅苦しい言葉使いになってしまうのだそう。教える身としては、それではちょっと……と。なので彼の場合は、勉強や仕事の一環としてwebplayerを視聴しているという感じです。もちろん、「内容によっては、楽しんでいるよ~」と(笑)
私は……というと、今はもっぱら、彼の家でwebplayerを見させてもらっています(笑)で、たまに、内容の解説をしたり。言葉では問題のない彼なのですが、内容的に、日本人には理解できるけど、海外の人にはなんのことだかさっぱり……ってこと(慣習などで)があるので。
年額20,000円について尋ねてみると、ミャンマーでこのお値段はかなり高いと教えてくれました。(友人は高給なので問題ないらしいのですが。)一般の家庭で払うのは、難しい金額だそうです。でも、日本語学校に通うことを考えると安いかな、と。日本語の習得は人気があり、「将来への投資」と考えている人が少なくないので、高くても、一定の需要はあるんだそうですよ。