コロナ禍だからこそ!テレビの存在意義 | 海外から日本のテレビ番組を見よう

海外から日本のテレビ番組を見よう

コロナ禍だからこそ!テレビの存在意義

2020年の始まり、ソーシャルディスタンスが叫ばれる中で、「これからのテレビはどうなってしまうんだろう……」と、危惧されていました。密を回避した状態では、どんな番組も作れないのではないか、と思われていたからです。でもテレビは、しっかりと新しい”カタチ”を作り出し、稼働し続けています。決して、「何事もなかったように」とまではいかないのですが、ちゃんとテレビのある日常が戻ってきていますよね。このことは、コロナ禍である現状において、”未来への希望”のひとつと言えるのだと思うのです。

変わりゆくドラマ

ドラマの撮影現場には、大きな変化が生まれているのだそうです。密な現場にならないよう、不必要に多くの人を集めないようにしたり、どのようなシーンにおいても距離が取られていたり、人と人が斜めの構図であったり。あらゆる部分から、細心の注意が払われていることろ感じます。
それは、内容に関しても同様。真っ向から、”コロナ”の問題を取り扱っているなと感じられるドラマが多数見られるようになりました。

【姉ちゃんの恋人】

出演:有村架純、林遣都、奈緒、高橋海人(king& prince)など

このドラマ、主軸そのものが”コロナ禍の日本社会”となっています。主人公である有村架純の弟たち3人が目指す将来は、それぞれ”衣””食””住”。「どんな世の中になっても、衣食住が必要でなくなることはないから」という理由です。また、主人公の友人・奈緒が働くのは旅行社。大好きな仕事、大好きな仲間たちだったのに、会社は倒産します。そのシーンにおいては、失業者となった失意や、孤独についても言及していきます。また、ありとあらゆる場面において、「消えゆくものを大事にしよう」や「助け合おう」というメッセージが散りばめられているのも、大きな特徴。
コロナに真っ向勝負という内容で、素晴らしいなと感じる作品です。

【恋する母たち】

出演:木村佳乃、吉田羊、仲里依紗、阿部サダヲなど

こちらは、コロナとはまったく関係のないところからスタート。というのも、そもそもの原作が、コロナとは関係ない頃に連載が始まったマンガ作品ということで、それは仕方のないことでしょう。しかし作品終盤、歳月の経過が表されると共に、コロナ禍で生活する人々の様子や、それによって病んでいく人の心がしっかりと描かれていました。

この作品、いわゆるラブストーリー。しかも、”主婦の抱く恋心”にスポットを当てているので、感情的な内容です。でも、そんな内容であっても、”今やコロナを避けて通るわけにはいかない”ということなのでしょう。

これら作品のように、これからのドラマには、コロナを意識した内容が盛り込まれることが増えてくるのかもしれません。そしてそこから得られる”新しい生活様式の参考”なども出てくるのでしょう。

テレビという昔からあるツール。何も変わらないように見えて、実は内情、大きな変化をしているのです。
YouTubeなどの動画サイトもいいけれど、やはりテレビも見て欲しい。そして、海外におられる日本の方には、ぜひwebplayerを契約して日本のテレビもね。
偏らず、幅広いツールを駆使することが、コロナ禍における情報戦、勝利できると思うのです。